ビジョンを描くこと

ビジョンを描くとは、想像することである。何を本当に望んでいるのかを、まずは全般的に、そしてしだいに細かいところまで思い描いていくことだ。思い描くのは、あくまでも「自分が本当に望むこと」であって、人からそう望むようにと教えられたことでも、それで我慢することに慣れてきたことでもない。ビジョンを描くことは「本当にできるだろうか」という思いや、不信、過去の落胆という制約を外し、この上なく高尚で心がうきうきする、自分の大事な夢に思いをめぐらせることである。

 

成長の限界 人類の選択』ヨルゲン・ランダース他・著 枝廣淳子・訳 P345