昔と今
今は、ひどくなった、昔はよかった
昔はひどかった、今は、ホントに良くなった
等など、
しばしば、昔と今を対象する表現を安易に使うことがある、
なかなか、難しい。
例えば、生活は、昔より今の方が快適になったであろうけど、
その代わりに何か失ったものがある・・・
時間の経過を一人の主体が、感覚で比較することは、
実は、あまり意味がないのかもしれない。
人は、「悪いこと」は忘却し、「良いこと」を記憶に
留めがちで、そのために、しばし、自然に記憶の偽造まで
行うらしいからだ。
今の政府は本当にひどいと思う。いちいちやっていることが
インチキだ。
しかし
では、昔の政府が「良かった」のか?
昔の政府はこんなに「ひどく」なかったのか?
おそらく、同じぐらいインチキで、ひどいものだったのだろうと思う。
だからと言って、今の政府が許される免罪符になるわけではない。
時間の経過と人間の感覚や思想の変化について、
多角的に考えることは、面白そうだ。